ハシダ シュンスケ:kawaiii::cool_doggo: on Nostr: ※:本作には下品な表現が含まれます。 「新宿赤ずきん」 ...
※:本作には下品な表現が含まれます。
「新宿赤ずきん」
時は令和六年、日本は東京、新宿に10歳の可愛い女の子がいました。
誰でもその子をみると可愛がりましたが、特におばあさんが一番でした。
ある時、おばあさんは孫娘に赤いフードの着いたパーカーを三着あげました。
そのパーカーは彼女に良く似合ったので、彼女は三日ローテでその服を着ました。
三着のパーカーをそれぞれ一日着て、洗濯に一日、乾くのに一日です。
それでいつも同じ服を着ているように見えるので「赤ずきん」と呼ばれていました。
ある日、まだ26歳のおかあさんがアメスピを吸いながら赤ずきんに言いました。
「赤ずきん。渋沢栄一を一枚やるからババアの見舞いにいけ。ババアはコロナだからマスクもつけろよ。酒とケーキじゃよくならないからちゃんとした飯をにしろ。ババアには挨拶して、愛想よくしろ。空気は読め、返事は?」
「ねぇ、ママ。switch持って行っていい? あと途中でコーラ飲んでいい?」
「二本以上飲んだら殺すぞ。さっさと行け」
赤ずきんは、おかあさんに尻が腫れるほど闘魂を注入されながら、朝八時の新宿を歩き始めました。おばあさんは、渋谷の松濤あたりに住んでいて、原作よりも大分家が遠い感じでした。
「てかババアって何喰ったら元気になるんだろ。そもそもコロナなら何喰っても同じじゃね?」
「そうかしら? 赤ずきんが見舞いに行けるってことは、軽症なんじゃない?」
赤ずきんが丁度新宿の二丁目に差し掛かったところ、ウルフカットで洒落たスーツを身に着けたバイでロリもイケるホストのウルフさんにあいました。
赤ずきんは狼さんが危険人物だと知っていたので、静かに両手の中指を立てました。
「おはようございます、赤ずきんちゃん」
「ご親切にありがとう。ウルフさん」
「こんなに早くどこへ行くのかしら、赤ずきんちゃん?」
「言うわけないだろ、殺すぞ」
「何も見舞いはもっていかないのかしら?」
「ママが渋沢一枚で、買ってから行けって言うんだよ」
「赤ずきんちゃん、おばあさんちって渋谷の松濤だっけ?」
「分かってるなら聞くなよ。手術してないチ○コ蹴り上げるぞ?」
――と赤ずきんは答えました。
ウルフさんは、「今日もママ譲りのトゲトゲしい雰囲気が素敵!! 今のうちに好感度を稼いで、この子も松濤の屋敷も両方ゲットよ!!」と考えました。
それでしばらく赤ずきんの傍を歩いて、元アルタ前あたりで、こう言いました。
「赤ずきんちゃん。ちなみにあなた料理はできる? 渋谷の駅地下で出来合いの総菜を買って行っても喜ばれるだろうけど、それじゃダメよ。アタシを連れていけばちゃんとおばあさんが喜ぶ料理を作って、お小遣いを勝ち取ってあげるわ」
赤ずきんはクソだるい煽りに、今ここでウルフさんをボコボコにした方が今後のためになるのではと思いましたが、赤ずきんは、「確かに行ってメシ作るのもダルいから、コイツに労働させてババアの家でswitchをしている方が有意義なのでは?」と考えました。
「何も払わねぇからな?」
「コーラを一本頂ける?」
「そのくらいならいいか」
それで、二人は駅で馬鹿高くなった500mlのコーラを片手に渋谷に行きました。赤ずきんは買い物を駅前のドンキでどうにかしようとしましたが、ウルフさんがごねたので渋谷のマイバスケットで、ちょっと多めに食材を買っておばあさんの家に行きました。
赤ずきんと狼はおばあさんの家につきました。
一軒家の豪邸だったから、インターホンを押しました。
でも、反応がないのに鍵が開いていました。
赤ずきんはダリィなって思いながらも、家の鍵が開いていることに驚き、部屋に入るととても変な気分になったので「なんか、クソだるいことが起きそうな気がする」と言いました。
「あら、もうなってるんじゃないかしら?」
「それもそうか――」と思い、「おばあちゃん、来たよ」と叫びました。
「朝からうるさいね。赤ずきん」
すると、まだ42歳のおばあさんの返事がありました。
それで、赤ずきんが寝室に行きカーテンを開けました。
そこには、全ッ然元気そうなおばあさんと、元猟師のイケおじさんがいました。
「こら、送り狼。お前をここで見つけるとは。この罰当りめ」
「は? 誰このオッサン、登場のタイミングがおかしくね?」
「あっら、いいオトコ!! 赤ずきんちゃん、おばあさまも元気そうでよかったわね。食材を少し多めに買ってきてよかったわ。アタシは昼食を作ってるから――みんなで楽しんでいなさい」
ウルフさんはこう言うか言わないうちにキッチンへ行きました。
仕方ないから、赤ずきんは、おばあさんと元漁師と一緒に持ってきたswitchでスマブラをして遊びました。
しばらく赤ずきんが、おばあさんが操るスティーブに復帰ハメされて顔まで真っ赤にしていると、いい匂いのするキッチンからウルフさんがやってきました。
「美味しいポトフが出来たわよ!! 皆で頂きましょう!!」
そうして、ダイニングを囲んだ四人はウルフさんが作った思ったよりも本格的なポトフをみんなで食べました。お皿ごとに大きな玉ねぎが一個入って、食べやすい大きさにカットされたニンジンとジャガイモ、ごろごろとしたウインナーにベーコンが入ったおいしそうな一皿です。
一口食べれば、野菜の旨味が、しっかりとニンニクが効いたコンソメスープに溶け込み、ニンジンの甘さとほくほくとしたジャガイモの味わいに、シャウエッセンと厚切りベーコンの脂の旨味が口中に広がるポトフです。
ひときわ目を引く、玉ねぎ一玉もほろほろと崩れ、舌の上でしっかりと甘くやわらかな味わいが踊る精が付きそうな代物でした。
「おっ、滋味があっておいしいね」とおばあちゃんが言いました。
「むむっ、こりゃ美味い!!」と、元猟師が太鼓判を押しウルフさんと握手するくらいでした。
このままでは、彼にペースを握られ一家の貞操が危ないと赤ずきんは思いました。
「まぁ。とても具材が大きいわ」と赤ずきんちゃんが言いました。
「それは、おばあさまが思ったよりも元気だったからよ」と狼は返事しました
「だけど、ウルフさん。ニンニクが凄い効いているわ」
「減った体力には、ニンニクが効くからよ」
「だけど、ウルフさん。シャウエッセンにベーコンも入っているわ」
「やっぱりポトフには肉が入ってないといけないからよ」
「だけどウルフさん。やっぱり炭水化物が恋しいわ」
「そういうとおもったわよ」
そうして、丁度ポトフの具が半分くらい減ったところで、ウルフさんがお茶碗にご飯を盛って、一人一個の半熟卵を用意しました。
それで四人は喜びました。
みんなでポトフを洋風おじやにして、半熟卵を割りコンソメスープと混ぜて黒コショウを振って、脳みそが旨味でスパークする感触を味わいましたが、赤ずきんは急に、ウルフさんのアイドルに居てもおかしくない横顔が凛々しく見えて、己の恋心を疑ったところで、それは満腹感が生み出す生理的な幻想であることに気づき(やっぱ、アルタ前で去勢が正解だったか)と思いました。
「新宿赤ずきん」
時は令和六年、日本は東京、新宿に10歳の可愛い女の子がいました。
誰でもその子をみると可愛がりましたが、特におばあさんが一番でした。
ある時、おばあさんは孫娘に赤いフードの着いたパーカーを三着あげました。
そのパーカーは彼女に良く似合ったので、彼女は三日ローテでその服を着ました。
三着のパーカーをそれぞれ一日着て、洗濯に一日、乾くのに一日です。
それでいつも同じ服を着ているように見えるので「赤ずきん」と呼ばれていました。
ある日、まだ26歳のおかあさんがアメスピを吸いながら赤ずきんに言いました。
「赤ずきん。渋沢栄一を一枚やるからババアの見舞いにいけ。ババアはコロナだからマスクもつけろよ。酒とケーキじゃよくならないからちゃんとした飯をにしろ。ババアには挨拶して、愛想よくしろ。空気は読め、返事は?」
「ねぇ、ママ。switch持って行っていい? あと途中でコーラ飲んでいい?」
「二本以上飲んだら殺すぞ。さっさと行け」
赤ずきんは、おかあさんに尻が腫れるほど闘魂を注入されながら、朝八時の新宿を歩き始めました。おばあさんは、渋谷の松濤あたりに住んでいて、原作よりも大分家が遠い感じでした。
「てかババアって何喰ったら元気になるんだろ。そもそもコロナなら何喰っても同じじゃね?」
「そうかしら? 赤ずきんが見舞いに行けるってことは、軽症なんじゃない?」
赤ずきんが丁度新宿の二丁目に差し掛かったところ、ウルフカットで洒落たスーツを身に着けたバイでロリもイケるホストのウルフさんにあいました。
赤ずきんは狼さんが危険人物だと知っていたので、静かに両手の中指を立てました。
「おはようございます、赤ずきんちゃん」
「ご親切にありがとう。ウルフさん」
「こんなに早くどこへ行くのかしら、赤ずきんちゃん?」
「言うわけないだろ、殺すぞ」
「何も見舞いはもっていかないのかしら?」
「ママが渋沢一枚で、買ってから行けって言うんだよ」
「赤ずきんちゃん、おばあさんちって渋谷の松濤だっけ?」
「分かってるなら聞くなよ。手術してないチ○コ蹴り上げるぞ?」
――と赤ずきんは答えました。
ウルフさんは、「今日もママ譲りのトゲトゲしい雰囲気が素敵!! 今のうちに好感度を稼いで、この子も松濤の屋敷も両方ゲットよ!!」と考えました。
それでしばらく赤ずきんの傍を歩いて、元アルタ前あたりで、こう言いました。
「赤ずきんちゃん。ちなみにあなた料理はできる? 渋谷の駅地下で出来合いの総菜を買って行っても喜ばれるだろうけど、それじゃダメよ。アタシを連れていけばちゃんとおばあさんが喜ぶ料理を作って、お小遣いを勝ち取ってあげるわ」
赤ずきんはクソだるい煽りに、今ここでウルフさんをボコボコにした方が今後のためになるのではと思いましたが、赤ずきんは、「確かに行ってメシ作るのもダルいから、コイツに労働させてババアの家でswitchをしている方が有意義なのでは?」と考えました。
「何も払わねぇからな?」
「コーラを一本頂ける?」
「そのくらいならいいか」
それで、二人は駅で馬鹿高くなった500mlのコーラを片手に渋谷に行きました。赤ずきんは買い物を駅前のドンキでどうにかしようとしましたが、ウルフさんがごねたので渋谷のマイバスケットで、ちょっと多めに食材を買っておばあさんの家に行きました。
赤ずきんと狼はおばあさんの家につきました。
一軒家の豪邸だったから、インターホンを押しました。
でも、反応がないのに鍵が開いていました。
赤ずきんはダリィなって思いながらも、家の鍵が開いていることに驚き、部屋に入るととても変な気分になったので「なんか、クソだるいことが起きそうな気がする」と言いました。
「あら、もうなってるんじゃないかしら?」
「それもそうか――」と思い、「おばあちゃん、来たよ」と叫びました。
「朝からうるさいね。赤ずきん」
すると、まだ42歳のおばあさんの返事がありました。
それで、赤ずきんが寝室に行きカーテンを開けました。
そこには、全ッ然元気そうなおばあさんと、元猟師のイケおじさんがいました。
「こら、送り狼。お前をここで見つけるとは。この罰当りめ」
「は? 誰このオッサン、登場のタイミングがおかしくね?」
「あっら、いいオトコ!! 赤ずきんちゃん、おばあさまも元気そうでよかったわね。食材を少し多めに買ってきてよかったわ。アタシは昼食を作ってるから――みんなで楽しんでいなさい」
ウルフさんはこう言うか言わないうちにキッチンへ行きました。
仕方ないから、赤ずきんは、おばあさんと元漁師と一緒に持ってきたswitchでスマブラをして遊びました。
しばらく赤ずきんが、おばあさんが操るスティーブに復帰ハメされて顔まで真っ赤にしていると、いい匂いのするキッチンからウルフさんがやってきました。
「美味しいポトフが出来たわよ!! 皆で頂きましょう!!」
そうして、ダイニングを囲んだ四人はウルフさんが作った思ったよりも本格的なポトフをみんなで食べました。お皿ごとに大きな玉ねぎが一個入って、食べやすい大きさにカットされたニンジンとジャガイモ、ごろごろとしたウインナーにベーコンが入ったおいしそうな一皿です。
一口食べれば、野菜の旨味が、しっかりとニンニクが効いたコンソメスープに溶け込み、ニンジンの甘さとほくほくとしたジャガイモの味わいに、シャウエッセンと厚切りベーコンの脂の旨味が口中に広がるポトフです。
ひときわ目を引く、玉ねぎ一玉もほろほろと崩れ、舌の上でしっかりと甘くやわらかな味わいが踊る精が付きそうな代物でした。
「おっ、滋味があっておいしいね」とおばあちゃんが言いました。
「むむっ、こりゃ美味い!!」と、元猟師が太鼓判を押しウルフさんと握手するくらいでした。
このままでは、彼にペースを握られ一家の貞操が危ないと赤ずきんは思いました。
「まぁ。とても具材が大きいわ」と赤ずきんちゃんが言いました。
「それは、おばあさまが思ったよりも元気だったからよ」と狼は返事しました
「だけど、ウルフさん。ニンニクが凄い効いているわ」
「減った体力には、ニンニクが効くからよ」
「だけど、ウルフさん。シャウエッセンにベーコンも入っているわ」
「やっぱりポトフには肉が入ってないといけないからよ」
「だけどウルフさん。やっぱり炭水化物が恋しいわ」
「そういうとおもったわよ」
そうして、丁度ポトフの具が半分くらい減ったところで、ウルフさんがお茶碗にご飯を盛って、一人一個の半熟卵を用意しました。
それで四人は喜びました。
みんなでポトフを洋風おじやにして、半熟卵を割りコンソメスープと混ぜて黒コショウを振って、脳みそが旨味でスパークする感触を味わいましたが、赤ずきんは急に、ウルフさんのアイドルに居てもおかしくない横顔が凛々しく見えて、己の恋心を疑ったところで、それは満腹感が生み出す生理的な幻想であることに気づき(やっぱ、アルタ前で去勢が正解だったか)と思いました。