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「民主主義の国」を目指さなかった米国が「民主主義の国」とみなされる理由 | クーリエ・ジャポン https://courrier.jp/news/archives/385369/

フランス人貴族であったアレクシ・ド・トクヴィルは、タウンシップで出会った名もなき人々の声には驚かされます。いずれの市民も地域の諸問題をよく理解し、政治的見識という点でもみるべきものがあります。

トクヴィルはこのときにはじめて民主主義の力を見出したのです。その原動力にあるのは自治であり、人々は自らの地域の問題を自らのことがらとして捉え、それゆえに強い関心をもっています。

政府の力が弱い分、学校、道路、病院などについても、自分たちの力でお金を集め、あるいはそのための結社（アソシエーション）を設立して事業を進めていく姿に、トクヴィルは民主主義の可能性を見出したのです。