るまたん on Nostr: ...

たとえば、日本軍「慰安婦」に関係する歴史修正主義の場合、まず秦郁彦氏などの日本の右派の主張があり、これが日本留学経験をもつ朴裕河氏の著作を通じて韓国に入った。続いて、韓国の保守のシンクタンクである落星台経済研究所の李栄薫氏が『反日種族主義』というベストセラーを通じてこの主張を広めた。
そして、その流れを受けて政治家とメディアによる戦時性犯罪救済活動家で国会議員の尹美香氏に対する攻撃が行われ、さらにソウルの少女像の前での水曜集会が保守のデモによって妨害されるという流れになった。

ソウルの平和の少女像は日本大使館の隣にあり、日本政府にとっても煙たかったことは間違いない。それだけでなく、この問題は日本軍「慰安婦」や強制労働（「徴用」）をめぐる訴訟が断続的に起こされるという文脈の中での出来事でもあり、日本製品のボイコットに発展したこともあり、日本財界、日本企業にとっての関心事であったことも間違いない（この問題で日本で多く発言する武藤元大使や米ハーバード大のラムザイヤー教授は、いずれも一連の裁判の被告企業である三菱グループの利害関係者である）。