kmiura on Nostr: パクチーはメキシコで好きになった。 ...
パクチーはメキシコで好きになった。
路上のタコス屋に座るとでかい薬味の缶が少なくとも3つ並んでいる。トマトのダイス、玉ねぎのダイス、コリアンダーの3つで、注文したタコスが手渡されるとこの3つの薬味を山盛りにしてかぶりつく、というお作法なのである。
最初のころ、おそるおそる遠慮がちに薬味を乗せていたら、通りすがりのおっさんが心配そうに立ち止まり、私の手元のタコスを眺めている。それで私と目があうと(って、むこうはサングラスであったが)、おっさんは大仰なジェスチャーでコリアンダーの缶をぶっとい指で力強くさし示しながら”マイス!マイス!”とでかい声で言う。もっとコリアンダーを載せろ、といっているらしい。それで調子に乗って、ガバっとコリアンダーを乗せると、これまた大仰ににやっとして、おっさんは親指を立てた。
かくして私は、コリアンダーの大ファンになったのであった…
路上のタコス屋に座るとでかい薬味の缶が少なくとも3つ並んでいる。トマトのダイス、玉ねぎのダイス、コリアンダーの3つで、注文したタコスが手渡されるとこの3つの薬味を山盛りにしてかぶりつく、というお作法なのである。
最初のころ、おそるおそる遠慮がちに薬味を乗せていたら、通りすがりのおっさんが心配そうに立ち止まり、私の手元のタコスを眺めている。それで私と目があうと(って、むこうはサングラスであったが)、おっさんは大仰なジェスチャーでコリアンダーの缶をぶっとい指で力強くさし示しながら”マイス!マイス!”とでかい声で言う。もっとコリアンダーを載せろ、といっているらしい。それで調子に乗って、ガバっとコリアンダーを乗せると、これまた大仰ににやっとして、おっさんは親指を立てた。
かくして私は、コリアンダーの大ファンになったのであった…