るまたん on Nostr: ...

下記の引用にある「ほかよりももっと無罪だと推定される人」は、ふつう裕福で高学歴な男性か、裕福な親を持つ高学歴な男性であり、滋賀の医大生はこの範疇に入っている。だからこそ、人びとは激怒し、裁判長の資質を疑って罷免を要求したのであり、事件のこの側面を無視して一般論に回収することは間違いである。

「無罪の推定は法律上の原則であり、ほかがすべて同等なら、法律によって誤って無罪放免するよりも誤って罰する方がたちが悪いという感覚に訴えるものだ。この理由から、たいていの法制度で立証責任は訴えられた側ではなく訴える側にある。「女性を信じよう」は少なくともほとんどの場合、この法律上の原則を放棄しろという要求ではなく、この原則が一貫性をもって適用されないのではないかという疑念への政治的な反応にほかならない。罪に問われた人は法律の下で無罪と推定されるが、なかにはほかよりももっと無実だと推定される人がいるのをわたしたちは知っている」
ースリニヴァサン『セックスする権利』